インドから無事に帰りました。

9/28〜、インドへ行っておりました。

デリーから南下し、バンガロールプッタパルティを巡り、また北上。
私の心のふるさと、バナラシへ(旧ベナレス)

今年、インドを襲ったモンスーンは凄まじく、大きな被害が出たことは報道で知っていましたが、もう旅行に適した季節となっているはず・・・でした。
ところが、25年ぶりの異常気象だそうで、天候は安定せず、夜半に雷雨もあり、その結果、ガンジス川が増水。
バナラシの通行手段でもあり、散策の路でもあるガートは完全に水没。

バザールの道は泥沼と化し、でも、人々は慣れっこになっているのか、あるいは全てを受け入れているのか、ごくごく普通に生活をしています。

私もふと気がつくと、インドの民と同じように泥んこの足をガンガーで洗い、ついでに手も洗い、顔も洗うという・・・

去年の11月に撮った写真をあげようと持って行ったのですが、亡くなっていた人もいれば、「ああ、あいつね。あいつはどこかに行っちゃったよ。え?どこに行ったのかって?知らない」という人も。

諸行無常
そして、ガンガー・マタジ=母なるガンジス川は花輪も灯明も、ゴミも動物の死骸も飲み込み、まさに清濁併せ持つ姿で悠々と流れていきます。

今回は、バナラシから車で3時間ほどのアラハバードへお参りを果たしました。より正確にいうと、アラハバードのサンガムへ。
サンガムはガンジス川ヤムナー川、伝説上のサラスワティー川の合流点で、ヒンドゥー教の七大聖地の一つです。

ガンジス川は茶色、ヤムナー川はグリーン。
ヤムナー川は数分おきに、どこからともなく、寄せては返す。
海の波のように。

空気の、水のにおいもちがう。風に乗って、かすかに塩の香りがする。

朝6時にバナラシを出発し、私が到着した9時頃には、すでに大勢の巡礼さんがつめかけており、それだけに、ボート代にしても、お供物のココナツ代にしても、神様の名の下の金儲け・ぼったくりは凄まじいものがありました。

でも、今はそのことは忘れ、神秘的な水の色に想いを馳せます。

悪路を車に揺られて腰痛になったり、心を許していた相手にぼったくられたりーーと、もろもろあったけど、行って、見て、触れて、嗅いでみなければ、世界の様相はわからない。
東京にいるとヤワになり、暑さ寒さに音を上げ、電子レンジも洗濯機もあるのに、疲れた、疲れたと言い暮らしている。

インドやネパールを旅していると、自分の中にこんな力があったのかとびっくりすると同時に、愉快になる。へえっ。私、まだまだイケるじゃない。そう思える。

目指せ、生涯バックパッカー

最後に、、、
日本に着いたとたん、真夏のような暑さにびっくりしました。出発した時はすっかり秋めいて、パーカーを着ていったのに。
ガンジス川の水位上昇もそうですが、世界的に異常気象になってきているようで、この地球という水の惑星の未来が案じられてなりません。