最後のつぶやきです。お付き合いくださり、感謝多謝

Mero ama cha, 96 barsaーー私には96歳の母親がいるのよ、というと、皆、のけぞって、びっくりします。今のネパール人の平均寿命が何歳か知らないけれど、そんなに長寿ではないでしょう。
そして、次々、質問が。

あなたがここにいる間、誰がママの世話をしているの? え!? 病院に入っている? 病気なの、ママは。え? 病気じゃないのに病院に入れた? 家では面倒を見られない? なぜ! 私たちは絶対に自分の親を、そんなところに入れない。あなた、兄弟姉妹いないの??

ーーつまり、介護の問題、テーマとなるわけです。
ネパールなら、自宅介護もなんてことない。だって、一つの村、一つの地域がまるごと、親戚縁者なんですから。

中央ネパール・チトワンに住むシャームジのママは70才くらい、パパは74,5歳。で、二人暮らしなのですが、ひっきりなしに誰かが様子を見にきては、何か手伝っていく。
野菜を運んできたりとか、土間の掃除とか。料理とか、洗濯とか。
で、ぺちゃくちゃお喋りして、お互いにマッサージしあったり、トランプしたり。あるいは何もせず、ただ、そこにいる。
で、その人たちが帰ると、また誰かがやってくる。

私も、お一人お一人に、「私はシャームの日本のマムで。名前はMakiで。トーキョーに住んでおります」と、ご挨挨+自己紹介。
この人はボクの父方のイトコの孫。こっちはボクの母方の叔母の娘ーーなどなど説明されても、わかりっこない。しまいに、シャームジも面倒になったらしく、一言、「relative(親戚)」と。
私も「ナマステ」と、一言ご挨拶に切り替えました。

そりゃあ、これだけの助っ人がいれば、在宅介護も余裕でしょう。そして、老人も経鼻チューブや胃瘻などの処置を施されることもなく、ごく自然に天寿を全うできるでしょう。

私には重すぎるテーマなので、「兄がツッチョ(イヤなやつ)でさ~~」と言って、笑いを取って逃げるか、真面目な顔で、「カルチャーが違うから」で〆るか、どちらかでした。

カルチャーが違う。それだけは確か。
私にも叔母や従姉妹がいるけれど、うーん、、、最後に会ったのはいつだっけ?誰かのお葬式だったよなあ、、という感じです。もちろん、人それぞれでしょうし、もしかしたら、東京がちょっと特殊なのかもしれませんが、、、

うーん、、でも、あんなにクローズな、親密・密着した「親戚」って、、、
やっぱり、カルチャーが違うんだよなあ。うん。

画像;チトワン国立公園には珍しい花・植物がたくさんあります。野性の山羊もかわいかったなあ。こうやって木の幹で歯を磨き、同時に水分補給するわけです。賢い。