つぶやき(2)

どうしても言いたいこと、伝えたいことを簡明に。

あくまでも私が自分の足で歩き回り、自分の目で見た範囲についてですが。
状況はもう、笑っちゃうほどめちゃくちゃで、復旧のメドなんて、ない。
そして、人々は本当に笑っているわけです。ジョークばっか言って、げらげら、げらげら。

どうして、そんなに笑っていられるの?とシャームジに聞いたら、「だって、大地震が来て、今はこれがフツーになっちゃったからさ。みんな、フツーに暮らしてるわけさ」

わからない、と言う私に、彼は言ったね。コミュニテイ、と。
「我々ネパール人は、お祭りや選挙や、プージャ(神々への礼拝)や、いろんなことをコミュニテイでシェアしている。だから、何が起こっても、お互いに支えあっていける。コミュニテイが生きているからね。そのパワーがあるんだよ」

ナットクしてしまいました。
目立つのは瓦礫の山や、粗末なテントばかりじゃない。路上にも市場にも溢れている、でっかい果物や野菜。
色鮮やかに咲き誇るブーゲンビレア、ハイビスカス。
そして、人々の笑顔と、喧しいほどの笑い声。

コミュニテイパワーか。日本はとっくの昔になくしちゃったよね。
この犬も耳を片方なくしてるけど、特に不幸とか、落ち込んでいるとかじゃなく、フツーに昼寝しているわけね。ナットク。