旅ログ2 神秘体験

神秘体験@パシュパティナート

寺院内への立ち入りを拒否された私に、我が美坊主Sは言った。
大切なのは形式ではなく、ハートです! この川はガンガーに続いているのだから、心を込めて、この橋の上から、その紐の束を投げなさい。

私「でも、お香は? マントラは?」 彼「だからあ、心を込めればいいんだって。この2年間、私を守ってくれて、ありがとうって、心の中で言えばいいの」

で、いわれたとおりにしたわけよ。で、その後、川のそばの茶屋でチャイを飲んでいたら、、、、なんと! 左足首の緑のミサンガが、はらりと外れた。
そのミサンガは4年前、先代犬シータが天に召された時、彼女の安寧と佳き来世を祈願して結んだミサンガなのでした。
しっかりした素材のミサンガで、しっかり結んだので、きっと私が死ぬまで取れないだろうなと思っていたのに。

それをSに話したら、「Maybe 4 years are enough for her. so now no need」
そのミサンガも橋の上から、聖なる川へお返ししました。

注:美形僧侶/美坊主というのは2012年2月、インドはバラナシで知り合ったネパール人の若きブラーミン(お坊さん)のこと。今回のネパールでは恐れ多くも、私をエスコートしてくれたのでした。
注:紐の束=バラナシで頂いた赤い聖紐。女性は左手首に結んでもらう。

画像はパシュパティナート。
三体の遺体が荼毘に附されるところでした。ここでは死は特別な悲劇ではなく、より佳い来世を祈り、願います。